2023/03/10 10:54
ここ最近は温かい日が続くようになってきて、
ようやく春が訪れたのかなぁと感じます。
春と言えば卒業・入学シーズン。出会いと別れの時期ですね。
これまで馴染んできた環境から出ていく寂しさもあれば、
新しい環境でやっていけるかなという不安や緊張もありますよね。
今まさにそういった時期だという方も多いかもしれません。
新しい環境に入っていく方の不安はもちろんですが、
実は迎え入れる側も結構緊張したりするものですよね。
どんな人が来るんだろう…
仲良く出来るだろうか…
上手く教えられるかな…
先輩や上司の方々にもこんな不安があることでしょう。
そう考えてみるとやはりこの時期のコミュニケーションの取り方というのは、
なかなか大変なものだなぁと改めて思いました。
今回はその「迎え入れる」側の対応が素晴らしいなぁと、
個人的に感じたニュースをご紹介したいと思います。
「たっちゃん」と書かれたTシャツですね。
デザイン自体には特別変わった感じはしませんが、
実はこのTシャツには深い意味があるのです。
順を追ってご説明しますね。
この「たっちゃん」と書かれたTシャツは、
野球のWBC日本代表チームの選手が着用していたものになります。
では「たっちゃん」が誰なのかというと、
「ラーズ・ヌートバー」選手の事なんです。
うーん、どういうこと?となりますよね。
まずはヌートバー選手についてご紹介する必要がありそうです。
ヌートバー選手は普段は大谷選手などが活躍している、
メジャーリーグと呼ばれるアメリカプロ野球リーグ中の、
セントルイス・カージナルスというチームに所属しています。
まだ25歳と若い選手ですが昨年は14本のホームランを打っており、
そのパワーや守備・走力を含め将来の有望株として期待されています。
ヌートバー選手はアメリカ国籍を保有しておりますが、
お母さんは実は日本の方なんです。
WBCの出場資格の中に「本人の親のどちらかが当該国の国籍を有する」とあり、
この条件を満たしているために、
ヌートバー選手はアメリカ国籍でも日本代表として出場が可能な為、
今回のWBC日本代表として選出されました。
そんな訳で日本代表の一員としてプレーするヌートバー選手ですが、
日本語もそこまで話せるわけではないようですし、
周りの選手も知らない日本人選手ばかりです。
まさに冒頭で書かせていただいたような感じですよね。
知らない人ばかりでかつ言葉も通じないところへ飛び込んでいく。
小さいころから日本代表への憧れが強かったというヌートバー選手でも、
やはり相当緊張したのではないかと思います。
そんなヌートバー選手とのコミュニケーションとして使われたのが、
先ほどご紹介した「たっちゃん」のオリジナルTシャツなんです。
日本代表のチームメイトはヌートバー選手が練習に合流する際、
みんなでこの「たっちゃん」Tシャツを着て歓迎したのです。
日本語のあだ名を付けてあげるというのもいいアイデアですよね。
ヌートバー選手の日本名が「榎田達治」というので、
そこから「たっちゃん」というあだ名になったようです。
それを浸透させて呼びやすくして馴染めるように、
みんなでこのTシャツを着たんですね。
実際ヌートバー選手もこのTシャツによる歓迎を見て、
「気が楽になった」と話していたそうです。
筆者もこのニュースを見た時に、
すごくほっこりしたような気分になったんですよね。
国も言葉も違っていても、
こういったコミュニケーションの取り方もあるんだなぁと。
ということで今回はオリジナルTシャツを使った、
ちょっと面白いコミュニケーションの取り方をご紹介してみました。
なかなか今回と同じような場面というのはないかもしれませんが、
チームで一丸になるときや、伝えにくい事を伝える手段として、
オリジナルTシャツという方法はやはり面白いと感じました。
春はさまざまな場面でコミュニケーションが必要になってくる時期です。
なかなかきっかけが作りにくい…とお悩みの際には、
オリジナルTシャツの力を借りてみるのもいいかもしれませんよ。
引用元