2023/06/07 20:44
こんにちは!Mです。本日はTシャツの生地によく使われる綿の歴史についてご紹介します。
綿が一般庶民に定着したのは江戸時代に入ってからのようです。
それまで日本人は麻を衣服のメインとして用いてたそうです。
加工のしやすさや暖かさという利点を兼ね備えた綿は、江戸時代に栽培が広まるとあっという間に人々に普及しました。
さらに藍によく染まるという特徴を持っていたため、綿とともに藍染も広まるようになりました。
綿種の日本への伝来については諸説ありますが、一説によると8世紀に三河国(現愛知県)に漂着したインドの青年が綿種子を持参したと伝えられています。
その後、温暖な九州や四国地方で栽培を試みたものの根付かず、そのまま途絶えてしまいました。
日本の衣類は、綿が登場するまで麻などが主な素材でしたが、再び綿が中国から伝来すると、糸や生地に仕立てるまでの手間のかからなさや保温性の良さなどから綿栽培が急速に広まりました。
こうした普及に伴い、薩摩藩の島津斉彬(しまづ・なりあきら)が紡績事業として国内で初めて力織機を導入するなど、綿はもっとも身近な素材のひとつとして定着、産業として発展することとなりました。
綿製品の生産技術発展の一方で、日本国内で栽培していたワタは機械紡績に不向きであり、国内でのワタ栽培は激減したということです。
現在では、日本で使われる麺はほぼ100%輸入に頼っています。
ということで、意外や意外、日本での綿の歴史はなかなか浅いものでしたね。
今日はとても暖かいので、吸湿性が良い綿のTシャツを着てどこかへお出かけするのも良いですね。
以上、Mでした。
https://story.nakagawa-masashichi.jp/craft_post/120548#men2