2023/09/06 22:42
1980〜1990年代のヴィンテージTシャツによく見られる『6つの特徴』を解説します。
◆①アメリカ製
1990年代前半までに作られたヴィンテージTシャツの多くがアメリカで製造されています。
Tシャツの製造地は、アメリカからアメリカ国外へ移行していった歴史があります。
そのため『アメリカ製』または『CRAFTED WITH PRIDE IN U.S.A.』は、ヴィンテージTシャツを見分けるポイントのひとつとなります。
◆②シングルステッチ
Tシャツの袖口や裾の縫い方として、シングルステッチは1980年代から90年代にかけてアメリカで一般的でした。
別名『ブラインドステッチ』や『天地縫い』とも呼ばれ、縫い目が目立たないシンプルな見た目が特徴です。
今では製造しているTシャツの多くがダブルステッチを採用しているため、希少なディテールとなりました。
◆③丸胴編み
Tシャツには『丸胴』と『横割り』の2タイプがあります。
丸胴は筒状の生地を使用しているため、ボディの両サイドに縫い目がありません。
アメリカTシャツに古くから見られる伝統的な製法で、ヴィンテージTシャツによく見られる特徴のひとつです。
◆④タグの素材と形状
Tシャツのタグは時代と共に変化してきたため年代を判別するヒントとなります。
ここでは1980年代〜2000年代前半までの代表的なタグを3種類ご紹介します。
・紙タグ
薄くてぺらっとした紙のような素材で作られている紙タグは、主に1980年代のTシャツに多く見られます。
洗濯を繰り返すと劣化しやすい特徴がありますが、くたびれたヴィンテージ独特の風合いが魅力でもあります。
・サテン/ナイロンタグ
つるっとした光沢あるサテンやナイロン素材のタグは、主に80年代後半から普及していきます。
・2枚タグ
2枚重ねて縫い付けられている通称2枚タグは、1990年代後半〜2000年代始め頃に多く流通しました。
短いタグにはブランドロゴ、長いタグには洗濯方法などの品質表示が数か国語でブリントされています。
現行のTシャツの中でも、プリンタブルTシャツにはこの2枚タグがよく採用されている印象です。
・番外編:刺繍タグ
90年代にはときどき刺繍タイプのタグも見られます。
刺繍タグで代表的なブランドはチャンピオンです。
現在販売されているチャンピオンのロングセラーTシャツT1011にも、ヴィンテージライクな刺繍タグが採用されています。
◆⑤コピーライトの年号
プリントTシャツは、グラフィックの著作権利がその発行年号と共に記されている場合があります。
例えば『(C)1997』とプリントされているため、1997年頃に販売されたアイテムだと推測できます。
またローマ数字で『(C)XCV』と表記されている場合もあります。
ローマ数字『XCV』はアラビア数字に変換すると『95』、つまり1995年を示しています。
このように、コピーライトの年号もヴィンテージTシャツの年代を判別する要素のひとつとなります。
※復刻版などでコピーライトの年号と販売された時期が違うといった例外もあります。
◆⑥50/50(FIFTY-FIFTY)
50/50(フィフティ・フィフティ)とは、Tシャツの素材の割合が『コットン50%ポリエステル50%』のブレンドであることを意味します。
50/50で代表的なブランドは、ヘインズとSCREEN STARSです。
ヘインズの場合、タグにFifty-Fiftyというシリーズ名がプリントされてます。
50/50は、1980年代から90年代のプリントTシャツに多くみられる特徴のひとつです。
自分は古着が好きで、たまに古着屋にフラーッと寄ることありますがヴィンテージTシャツってどうゆう基準とかで決められてるのだろうと気になって調べてみました。
ヴィンテージTシャツには、これと言った明確な定義が存在するわけではありません。
ですが、ファッション業界、アパレルの買取市場、古着業界などでは、おおむね1980年代~1990年代のTシャツを指す、というのが一般的だそうです!
これと言った定義がないのが意外でした。
でも値段が値段ですよねぇ...
たまに、安いとこは安いのでそこを狙って買っちゃったりもしちゃいます。
皆さんも色々掘り出してみてください。