2023/11/08 14:35
最近、昭和や平成など、昔の良きものを振り返り愛好するというという、レトロブームが話題となっています。 私が小さい時や若い時代に流行った曲が特集された歌番組も増え、懐かしさに胸がきゅんとするのと同時に、子供達も自然と気に入って覚えてくれたりして、共通の歌を一緒に歌って楽しめるこの喜び(最近の歌は全然覚えられないのに昔の歌は一字一句覚えているこの不思議(笑))。私もすっかりレトロブームにのっかっています。 さて、歌の世界と同じようにTシャツの世界でもレトロなデザインなものも人気なんですよ。まずご紹介したいのが、売れ行きが五次受注の大ヒットとなっている 「モチモチの木」のTシャツ
実はこれ、1971年に制作された絵本で、小学校の教科書に長い間採用されていた作品の表紙なんです。私も絵本の内容は思い出せなくても、見た途端にあっこれ!懐かしい!というじんとした思いがこみあげてきました。
気になって、物語の内容を調べたのですが、気が弱くて臆病な豆太が病気になったじっさまの為に勇気をだしてお医者様を呼びに行くという話なんですね。端折って書いていますが、このちょっとしたあらすじだけでも情景がリアルに想像されて…表紙でおじいさんに抱きしめられている豆太。絵も素敵ですがそれをみているだけでそれ以上の感情が呼び起こされる感じがします。
主な購買層は私のようなノスタルジーを感じる中高年だと思いきや
若者、いわゆるZ世代といわれる子たちの間でもバズっているようなのです。
Z世代とは1990年代後半から2012年頃に生まれた子たちで、YK2ファッション(今から約20年前の2000年ごろに流行したファッションで、“Year 2000”の略。ミニスカートやルーズソックスなどアラフォーが若い世代に実際にやっていた格好)といったポップでレトロなものを愛し、エモーショナル(感傷的)になることを「エモい」と表現したりします。この、もちもちの木の爆発的なヒットは、中高年からの人気もさることながら、このZ世代のレトロを愛するブームと合わさってエモいという感情に突き刺さったことが要因だと考えられています。
私のタンスの奥に、1980年代に一大ブームを巻き起こしたエリマキトカゲのTシャツがありますが、Z世代には、果たしてどう映るかな?
ちなみにうちの息子は笑い転げていました。