2024/01/17 12:13
先月、12月のことです。本屋さんにクリスマスにちなんだ本の特設コーナーがあり、偶然、子どもの頃に大好きだった絵本と再会しました。「さむがりやのサンタ」です。あまりにも懐かしく、思わず買って帰った私。クリスマスまで毎日部屋に飾って表紙を眺め、ページをめくり、最高の時間を過ごしました。
それからというもの、本屋さんに行くと絵本コーナーを覗くようになりました。驚いたのが、50代の私が幼い頃に読んだ絵本がまだ店頭に並んでいることです。それ以来、絵本コーナーを徘徊してはニヤニヤする怪しいおばさんになってしまいました。
友人にこの話をしたところ、懐かしい絵本の話題で盛り上がりました。全員が読んでいたのは「ぐりとぐら」。今でも人気の「ミッフィー」が昔は「うさこちゃん」だったということも思い出しました。私のお気に入りだったウクライナ民話「てぶくろ」が好きだったという友人もいました。最近絵本を衝動買いしたという声も。大人になってから知り合った私たちが、小さい頃に同じ絵本を読んでいたこと、今でも絵本を手にすることがあることを知って、新たな絆が生まれた気がしました。
「絵本は子どもだけのものじゃない」。友人が言った言葉に深く共感します。大人が絵本を買うことは、とても贅沢なこと。絵本を読み返して童心に帰ることは、とても豊かな時間だということ。「さむがりやのサンタ」との再会を通じて気づかされました。
私が幼い頃に読んでいて、今も販売されている本たちです。あなたにとっても懐かしい絵本はありますか?
・ちびくろ・さんぼ(初版1953年)※1988年に廃刊するも復刊
・ぐりとぐら(1963年)
・ミッフィー(1964年)
・てぶくろ(1965年)
・おおきなかぶ(1966年)
・そらいろのたね(1967年)
・おばあさんのすぷーん(1970年)
・さむがりやのサンタ(1973年)
・からすのパンやさん(1973年)
70年も前に書かれた絵本が令和の子どもたちに読み継がれ、書店で手に取ることができるとは、私にとっては奇跡そのもの。時代が変わっても、名作は等しく子どもの心を打つのですね(大人もね)。
そして、私の大好きだった「からすのパンやさん」のTシャツも発見してしまいました。かこさとしさんの、懐かしくて身をよじりたくなるような挿絵をいつも身に着けていられるなんて!
絵本の挿絵が描かれたキッズサイズのTシャツは時々目にしますが、大人用は珍しい。しかも、普遍の名作「からすのパンやさん」です。これを着ていたら、幅広い年代の人の視線を集めること間違いなしです。