2024/03/06 17:50
そろそろ日差しが春のものに変わってきましたね。そうなると気になり始めるのが紫外線です。 紫外線は、シミ、しわ、皮膚がん、白内障の原因になります。しかも、こういった症状が現れるのは紫外線を浴びてから数十年後だというから恐ろしい! ただ、紫外線は必ずしも「悪」ではありません。紫外線を浴びることで、体内でビタミンDが作られ、幸せホルモン「セロトニン」が分泌されるので、適度な紫外線はメンタルの健康にとても良いのです。 とは言うものの、やはり気になるのは「日焼け」です。 日焼け止め、帽子、日傘、サングラスなど様々な対策方法がありますが、服で肌を覆っているだけでも紫外線対策になります。これからの季節、毎日のように着るTシャツ。この選びかたによっても効果に差が出るのでしょうか? まずは素材。綿、麻、シルクなどの天然繊維は紫外線を通しやすく、ポリエステル等の化学繊維は紫外線を通しにくい素材です。紫外線対策には化繊が効果的です。 TシャツのなかにはUV加工が施されているものもあります。手軽なところでは「ユニクロ」や「無印良品」で1,500円程度から入手可能ですが、安価なものは生地にUVカット効果のある薬品を塗っているため、洗うたびに効果が薄れていきます。 いっぽう、繊維の中にUVカット効果のある物質を練り込んだものは、お値段は割高ではあるものの、生地が劣化しない限り効果が持続します。 では、日焼けを防ぎたければ絶対に化繊やUV加工のTシャツを着なければいけないのか?というと、実はそうでもないようです。
過去のNHKの番組によれば、「Tシャツに色がついているだけで、紫外線がカットできる」という実験結果があります。生地に付着した染料が紫外線をカットしてくれるのだとか。染料の使われていない生成りのTシャツは紫外線を通しますが、何かしらの色に染められたTシャツを着ていれば、日焼けはある程度防げるということになります。
ただ、ここで一つ問題が。色によっては、熱がこもって暑いものがあるのです。
色は、太陽から放射された光を反射します。太陽光を強く反射する色は涼しく、反射しない色は熱が生地に吸収されて暑くなります。
ウェザーニュース「熱中症予防に効果的な色は?」の実験では、
【白、黄色】反射する力が強い=涼しい
【黒などの暗い色】:反射する力が弱い=暑い
という結果が出ています。下記の画像では、白と暗い色のポロシャツでは表面温度に15℃もの差が出ているのが分かります。
<結論>
Tシャツで紫外線対策をする場合は、「日焼け」と「暑さ」の両方を考慮する必要があります。
◎日焼けを防ぎたいなら、【暗い色のTシャツ】を!(ただし暑い)
◎涼しさを取るなら、【白いTシャツ】を!(ただし日焼けしやすい)
注:白Tでも蛍光剤が使われているもの(ブラックライトを当てると光るもの)には紫外線カット効果があります。
◎日焼けも暑さも防ぎたいなら【黄色のTシャツ】一択!
特にお子さんに着せる夏のTシャツは、黄色が良さそうですね。
紫外線対策と暑さ対策も考えれば、今年のTシャツ選びはますます楽しくなりそうです。